2015年2月21日土曜日

入院五日目:傷口

昨夕、売店で手鏡を買った。
今後、排便が始まるので、肛門周辺が綺麗に洗えているかどうかを確認するためだ。
傷に加えて、シートン法による紐も(3本)あるので、汚れが残りやすいとのこと。
ウォシュレットやシャワーで清潔にするようにとの指示。

傷口はどんなもんなんだろうと思って、鏡で見てみた。
・・・でかいな。
傷口にはガーゼが詰まっていて、全容はわからない。
でも、思っていたよりでかい。
楕円形に見える傷口の、大きい方で直径7センチくらいだろうか。
で、手術の説明から考えるに、いまガーゼで見えていない傷の奥は、深さも同じくらいはあるはずだ。
これで大して痛くないんだから、人間の体は不思議なもんだ。
痛点が少ないんだろう。

朝、今日から全粥になった食事を終え、執刀医の診察。
傷の中のガーゼを抜く。
退院時期の話になる。
「痛みは少なくても傷は大きいので、しばらく様子を見たい。来週の木曜日の診察で、退院時期を判断しましょう。」
とのこと。
ガーゼを抜いたので、シャワーに入って良いそうだ。
入浴については、明日の診察で判断。
うまくいけば明日からスパにも入れるらしい。

病室に帰ってしばらくすると、便意がやってきた。
入れたんだから出ますよね。
お尻には20センチ四方くらいの大きなガーゼに、アズノール軟膏を塗って伸縮性の強い専用パンツで抑えてある。
これを外すのに手間取る。
油断すると軟膏が塗ってあるほうが下になって床に落ち、あとが厄介だ。

「痛いのかなー」と思いつつ排便開始。
あれ?痛くない。全然。
通常よりややコマ切れだが、比較的普通の便が出た。
「ウォシュレットは痛いんだろうなー」と思ったが、痛くない。
丁寧に洗う。

新しいガーゼにあらかじめ軟膏を塗っておいたので、それをお尻に当ててパンツをはく。
このときに漏れたのか、後で見たらトイレの床にピンク色の液体がポタポタと落ちていた。
たぶんウォシュレットの水が傷口に入ったのに、トイレットペーパーでちゃんと拭けていなかったんだろう。
だって痛そうなんだもん。
濡らしたティッシュで掃除しておく。

その後、落ち着いてからシャワーを浴びる。
久しぶりだ。丸二日入ってなかった。気持ちいい。
お尻は石鹸つけてゴシゴシ洗うのはダメだけど、シャワーをよくかけて洗ったり温めたりするのはむしろ推奨されている。
シャワーを弱くして、しゃがんで下からかけてみる。
痛くない。でもなんか違和感はある。
ほどほどにしておいた。

シャワーをでてから、あらためて鏡で患部を見てみる。
・・・でかい。やっぱでかい。そして深い。
「あー、これは脂肪の層で、その奥は別の組織だな。」
とかいうことがなんとなくわかる。
傷口は大きな曲玉のような形をしていて、大きい方の直径はやはり7センチといったところか。
肉がごっそりとなくなっている。
我ながらあまり見ていたくはなく、早々に切り上げた。
そのうち慣れるんだろうか。

シャワーで傷口に付着していた粘液の被膜(?)が落ちたんだろうか、少し痛みが出てきた。
10段階で3〜4くらい。
本物のおしり日記をつけて、おとなしく寝ていることにする。



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