2015年2月20日金曜日

入院四日目:久々の食事

朝、導尿管を抜いてもらい、歩きまわれるようになる。

お尻は痛くない。
いま、お尻には3本の紐が輪っかになって通っている。
それに加えて、原発巣を綺麗にするためにえぐった肉の部分にガーゼを丸めて入れてあるそうだ。
そう聞くと、ものすごく痛そうなんだけど、そうでもない。
さすがに患部を下にして座れば痛いが、それ以外はどうという事もない。
半ケツならしばらく座れるし。

看護師に「痛みは10段階でいうとどれくらいですか?」と聞かれ、
「それがほどんど痛くなくて。せいぜい1か2というところです。」と答える。
「こんなんで2週間も入院必要なんですか?」と聞くと
「痛くなくても、傷が深いので出血のリスクが大きいですから」とのこと。
まあしょうがないか。

(患部の状態については、たぶん下記ページの絵のような状態。絵とはいえ、慣れない人は閲覧注意かも)
http://daichoukoumon.com/zakotutyokutyoukazirounosyuzyutu.html



昼、待望の昼食。固形食。固形食!
「(ピンポンパンポーン)食事の準備ができたので、歩ける人は取りに来てください」
という、これまで無視していた放送がかかる。
久しぶりの食事なので、ベッド周りが食事体制になっていないことに気づき、いそいそと片付け開始。
しばらく片付けてたら、病院スタッフが食事を部屋まで持ってきてくれた。
うきうき気分がバレないように平静を装ってトレーを受け取る。

トレーをテーブルの上に置く。
ご、5分粥と聞いていたのだが、、、
なんと、、、




うどんだ!シュウマイだ!(あとゼリー)
しかも素うどんじゃなくて、練り物とかき卵に青菜まで入ってる。
プレートを見ると「5分粥 250g」のところに取り消し線があって「5分粥食」になっている。
5分粥相当の食事ということか。
なんて粋な計らいなんだ。

シュウマイを一口食う。
しばらく忘れていた肉の旨味、脂の香り、醤油の塩気。
思わず頬が緩む。
病室のベッドで一人、半ケツで座りながら、ニヤニヤとシュウマイを食っている。
いまドア開けたら不気味だろうなーと思いつつ、箸は止まらない。
いやいや、なるべくゆっくり食うんだ。味わって。
そう思い直し、うどんを噛む。こんなにうどんを噛んだのは生まれて初めてだ。
うどんは飲み物だと聞いていたのに。噛んでもうまいじゃないか。

入院した17日の昼に素うどん食ったのが最後だったので、丸三日、固形物を食っていなかった。
高倉健が撮影のために絶食したエピソードを思い出す。
たしかに絶食して飯を食うと、なんか普段と違うオーラが出る。
自分でわかる。
みなさんもお試しあれ。

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