2015年10月21日水曜日

暗号

かなり久々の更新。

さっき残業を終えて帰ってきた。
家族は寝静まっている。
相変わらず糖質制限をしているのだが、キッチンに鍋で炊いた米と、茹でたうどん、タレで和えた餅が置いてあった。
あと味噌汁。
糖質+糖質+糖質+味噌汁。
これはカミさんからの何かのメッセージなのだろうか。

2015年5月11日月曜日

術後八十一日目:シートン締込み中

前回の投稿から約40日。
前回は右前方の浅い痔瘻のゴムを、締込み用の紐に替えたところでした。
それから2週に一度、締め込んで参りました。
合計2回、締め込んでいます。

締め込む時は、金属製の肛門鏡でがしっと肛門を開いて作業します。
この肛門鏡が痛いので、締込み自体の痛みは気になりません。
気にしている余裕がありません。

締込み作業の後2〜3日間は、結構痛みます。
1日3回のロキソニンの他に、頓服でボルタレンを飲みたくなるくらい痛いです。
仕事になりません。
車も運転したくありません。
4日目くらいからは、痛みが落ち着いてきて、ずいぶん楽になります。

締込みを始めて、浸出液が増えました。
何に由来する浸出液なのかよくわからず、様子を見ています。
浸出液が出るのは我慢できるのですが、結構臭うので困ります。
傷口に当てているナプキンを取り替える頻度をあげることで対処しています。

ちなみに、以前は傷口→ガーゼ(トラクリーゼという、15センチ四方の脱脂綿をガーゼで包んだもの)→ナプキンの順番で当てていたのですが、ここ数日はガーゼをすっ飛ばして、いきなりナプキンを当ててみています。
かさばらないので座りやすいのです。
以前はガーゼにアズノール軟膏を塗って患部に当てていたのですが、いまは患部に直接指で塗っています。
傷口が治ってくると、こういう荒技ができるようになります。

この方法だと、割れ目にガーゼを挟んでいない分、生活は楽なんですが、浸出液や血液の吸いが甘いです。
それが治療にとっていいのかどうかわかりませんが、とりあえず実験中です。


いま締めこんでいる方の、肛門の右前方の痔瘻は浅いので、
「2回も締め込めばポロっと取れるかもしれませんね」
とドクターから言われています。
今週、3回目の締込み予定です。
そろそろ取れるんでしょうか。


締込み作業のときは、肛門鏡が痛く、「次回は診察前に痛み止めをMaxまで飲んで臨もう」と思うのですが、次の診察時には忘れる、というのを2回繰り返しました。
今度こそ忘れずに飲みたいと思います。
次回締込みは今週金曜日(4日後)を予定しています。

2015年4月3日金曜日

術後四十三日目:前方痔瘻シートン開始

お尻の状況に変化があったので報告します。

最近2週間ごとに通院してます。
本来なら次回は来週月曜日です。
しかし来週は予定が合わないことに出社してから気が付き、急遽昼休みを利用してクリニックに行ってきました。

空いてました。月曜の朝だと1時間待ちなのが、金曜の昼前だと待ちゼロでした。
次回からも金曜の昼にしようと心に決めました。

で、診察です。
「調子はどうですか」
と聞かれたので
「随分いいです。痛み止めも今朝から飲んでません。」
と伝えると
「じゃあ治療を次の段階に進めましょうか。今日は少し痛いことをしますね。」
と。
痛いこと?まじですか。それなら痛み止め飲んでくればよかった。。

肛門の右前方に浅い痔瘻、右後方に深い複雑痔瘻があります。
本丸である深い痔瘻と戦う前に、まずは浅い痔瘻を片付けるそうです。
片付け方はシートン法です。
細い紐を締めこんで徐々に肉を切っていきます。
数ヶ月かけて徐々に切っていって、最後はぽろっと紐が外れるそうです。
そうやって徐々に切ると、切ったそばから肉が再生していくので、筋肉を丸々切断しても肛門の機能が損なわれないとのこと。
今日はその締めこみ用の紐を、今入っているゴムと取り替えますよと。

「その前に、フリョウニクゲがあるので切りましょう。ちょっと痛いですよ。(看護師に向かって)ハサミください。」
フリョウニクゲ?
あ、不良肉芽?
肉芽って「にく」じゃなくて「にく」って読むんですね。
いやいや、そんなことより、ハサミで切るんですか?

不良肉芽。
傷を治すために盛り上がってきた肉芽が、勢い余ってコブのようになり、さらにそれが剥がれてピロピロしてたらしいです。
いらない肉芽。
不良肉芽は切り取ったほうが、早く綺麗に治るとのこと。
ハサミでジョキジョキ切ります。
ジョキジョキ感は伝わってきますが、思いのほか痛くありません。

「では、前の浅い痔瘻のゴムを紐に代えますね。痛いですけど頑張って下さい。」
と言って、なにやら太く冷たい器具がメリメリと肛門に入ってきました。
い、痛い。
横向いて寝て治療してるので、現場は見えません。
見えないと恐怖が増しますね。
冷たい感触から、おそらく金属製の肛門を広げる器具です。
その器具で肛門を広げた状態で、ゴムを抜いて紐を通します。
ゴムを抜いたり紐を通したりも痛いんですが、その金属の器具が痛い。
苦悶の表情を必死に抑えつつ痛みに耐え、処置が終了。
たぶん数分だったんですが、とても長く感じました。


「不良肉芽を切ったので、しばらく血が出るかもしれません。今日は紐を入れただけで、まだ締めこみは始めてません。次回からやりましょう。」
とのこと。
新しいガーゼをもらって終了。


診察が終われば、通院後の恒例、「いきなり!ステーキ」へ。
今日は痛い思いをしたので、自分へのご褒美として、ちょっと高めのリブロースステーキ400グラムを注文。
税抜き2,200円
肉のみ。


・・・焦げすぎ。
ランチどきにランチサービスメニューじゃないものを頼んだのがいけなかったのか。
クレームして取り替えてもらおうかとも思ったが、空腹と混雑と面倒臭さに負けて完食。
会計時に100円で肉マイレージ会員に申し込みつつ、「焦げてましたよ」と伝えておいた。
肉マイレージ会員は、食った肉のグラム数に応じて特典が受けられる。

いまこうして写真で見ても、かなり焦げてますね。
左奥とか。


牛と痔と言えば、我々と同じ痔瘻に苦しんだという夏目漱石の句を紹介したいと思います。

 秋風や 屠(ほふ)られに行く 牛の尻

痔瘻患者の悲哀がよくでていますね。
「秋風」を「春風」に入れ替えたら、手術前の心境に完全にフィットするなとか考えつつ、会社に戻って仕事して、家に帰って体重計ると87.7キロ。
この四日くらいでまた1キロ落ちました。
牛肉400グラム食ったのに。
糖質制限、すごいですね。

2015年3月30日月曜日

術後三十九日目:会社復帰

会社に復帰して十日ほど経ちました。
7営業日、出勤しました。

長時間座っていることにもだんだん慣れてきました。
傷口も鍛えれば強くなるのかもしれません。
超回復ですね。

優しい先輩方による復帰祝いであったり
お客さんとの打ち上げであったり
友人からの久しぶりの連絡であったり
プロジェクトの反省会であったり
けっこうなペースで飲み歩いてたんですが、傷が悪化するという感じはありません。

仕事で座ってるだけでも大変なのに、その後さらに飲み屋で座るというのは自虐行為かと思いきや、飲むと麻酔が効くのか、けっこういけるもんです。
酒のせいで傷がどうのということは、ほとんどありません。

複雑痔瘻に苦しむ皆さん、根治術のあとの酒、大丈夫です。
ただ、腹が壊れるような飲み方はやめたほうがいいとは思います。
お尻からゴムも生えていることですし。

個人的には、糖質制限を続けているせいか、酒量はまったく落としていないのに、いたって快便です。
いままで、ビールを飲みすぎて腹が壊れるんだと思ってましたが、あれはひょっとしたらシメのラーメンが悪かったのかもしれませんね。替え玉とか。

糖質制限と言えば、体重は順調に落ちていて、現在89キロくらいです。
2ヶ月弱で6キロ落ちました。
そのうち体重変動のグラフを載せたいと思ってるんですが、フリーの表計算ソフトの使い方がよくわからず、グラフを画像ファイルにできないので、スクリーンショットを切り取って載せようかどうか悩んでいる今日この頃です。

2015年3月14日土曜日

術後二十三日目:盛り上がってきました

盛り上がってきました。肉が。肉芽。

手術直後は断崖絶壁のように切り立っていた傷口ですが、なだらかになってきました。
スキー場でいうと中級斜面くらいです。
ちょっとした丘陵と言ってもいいかもしれません。

当初、脂肪のせいか白っぽかった創面も、肉芽が順調に成長し、鮮やかな赤になっています。
痛みも随分とやわらぎ、痛み止めを飲んでいれば、座ること以外のことは大体できます。

この調子でいけば来週には会社に行けるんじゃないかと、「木曜日に出社する」と職場に宣言しました。


ところで、先日、傷を治すのに良い食べ物を調べたんです。
タンパク質や亜鉛、ビタミンB群とかCがいいということでした。
それは肉や豆腐やナッツや野菜などで補給してました。
それに加えて、クエン酸が良いということでした。

盲点でした。

糖質制限してたので、果物類は食べてなかったんです。
米を食わないので、梅干しも食べてませんでした。
クエン酸、全然摂ってません。

そこで、ハッサクを食べてみたんです。
そしたら、ものすごくうまい。
糖質制限しているせいか、クエン酸を体が欲しているのか。
これまでハッサクなんて見向きもしなかったのに。
甘い伊予柑を食べてもそれほどでもないので、たぶん体が酸っぱいものを求めてるんだと思います。
で、気のせいか、ハッサク食べ始めてから傷の治りが加速した気がします。
たまたま傷の治りが実感できる時期にハッサクを食べただけかもしれませんが、そうでないような気がしてなりません。

創傷と戦う全ての方に、肉とナッツとハッサクをお勧めします。





2015年3月9日月曜日

術後十八日目:診察(退院後二度目)

一週間ぶり二度目の診察です。

「まあ、一番深い痔瘻の傷なので、しばらくは痛いでしょうし、座るのもキツイでしょうね。」
という、前回とほぼ同じコメントをいただく。
「お、傷口綺麗ですね。順調ですよ。傷口もデコボコしてきましたし。」
とのこと。

術後すぐの傷口(創面)は、プリンをスプーンですくったような、スパっとした状態だった。
それが最近、肉芽が出てきてボコボコしてきている。
肉芽(にくが、にくげ)とは、傷が治る過程で創面にできる赤い肉のような組織だ。
これが綺麗に出て来ればしめたもので、治りが順調だと判断できる、というようなことが「新しい創傷治療(湿潤療法)」のページに書いてあった。確か。

私はこれまで、アズノール軟膏をかなりたっぷりとガーゼに塗ってきた。
創面を湿潤に保ち、肉芽を綺麗に発生させるためだ。

病院で軟膏をガーゼに塗るのは看護師だ。
看護師によって、塗る量が全然違う。
入院中も、違った。
15センチ四方のガーゼを使っているのだが、看護師によっては「たっぷり塗ってくださいね」とガーゼ全体に1ミリ近くジャムパンのように塗る人もいるし、「こんなに塗る必要ないですよ」といって、中心部にちょこっと塗るだけの人もいる。
私はたっぷり塗る人を信頼するようにしている。
(今日の看護師は「ちょこっと派」だった。)


「お、傷口綺麗ですね」という傷口の状態は、たまたまそうなったのではなく、狙って作ったのだと、ここで声高に主張しておきたい。
アズノールをこれでもかと、たっぷり塗ってきた結果なんだぞと。
ま、少なく塗ったケースと比較できているわけではないので、あれなんだけれども。


診療は、傷口チェックの後、痛み止めとアズノール軟膏を両方とも多めに出してもらって終了。



で、先週に引きつづき、クリニックから歩いていける「いきなり!ステーキ」へ。
ひょこひょこと不自然な足取りで、ゆっくり歩いて到着。
立ち食いステーキの店。
座ることなくタンパク質を補給できるという、痔瘻患者のためにあるような店。




2015年3月8日日曜日

術後十六日目:リハビリ

医者からは「術後1ヶ月はデスクワークは無理」と言われています。
1ヶ月って4週間から5週間ですよね。
ということは、いま術後2週間ちょいなので、あと2〜3週間は仕事復帰できないということになります。

本当にそんなに時間がかかるのかは疑問なのですが、会社側には長めのスケジュールを伝えてあります。
長めに言っといて実際には短い方が、逆よりはいいだろうと。

で、復活の時期を占うべく、リハビリに行ってきました。
以前からなんとなく予定していた、自動車ディーラーとの打ち合わせです。
1時間ちょい座りっぱなしでした。
1時間くらいなんとかなるだろうと思ってました。

無理ですね。
痛すぎます。
痛み止めの薬を普段より多めに飲んで臨んだのですが、無理でしたね。

そろそろ半日出社くらいできるんじゃないかと思ってましたが、甘かったです。
1時間で限界です。
不自然なほどナナメに座ってても、です。

店舗を出てすぐ、追加で痛み止めを投入しました。
その甲斐もあってか、帰ってからは全然痛くないわけですけれども。
こういう事を毎日続けるのは体によくない気がします。
ですので、もうしばらく出社は控えようと思います。

あ、座らないで仕事すればいいのか。
それならいける気もします。